tomocococo’s blog

上海で生活して5年目になりました。こちらの素敵なものをお届けできたら幸いです♪

◆卵巣嚢腫発覚から手術、明日の退院まで◆

とても久しぶりの更新になりました。

 

 

 

今回は、私自身が経験したことを記録するために書きました。

2019年10月にたまたま【卵巣嚢腫】が発覚し、2020年1月28日退院まで、約4ヶ月間すごく色々な不安や、恐怖や迷いがありましたが、こうして無事に退院を迎えることができて心から周りの人に感謝したいと思っています。

そして、同じことが起こりうる女性や、その彼氏や旦那さんにもぜひパートナーに検診の大切さを伝えていただくためにも今回自身の体験を綴ろうと思いました。

 

 

少しでも参考になれば幸いです。 

 

 

 

 

ここからは、時系列で書いていきます。

長くなりますので、どうぞ最後までお付き合いいただければと思います。

 

 

 

2019年10月2日

日本へ一週間程旅行のため、帰国し、両親に会うついでに母から「子宮頸癌検診」の案内来てたから、無料だし行ってみたら?と言われたので、時間もあるし、タダなら行くか~というノリで予約して行きました。

 

 

 

29歳の今まで、子宮頸癌検診はしたことがありませんでした。

というのも、生理不順でもなく、何も自覚症状がなく、生理も1日~2日目に一般的な方と同じくらいの生理痛があるくらいで、ある意味何の病気もない自信があったのだと思います。

それに加えて、子宮以外の病気の知識が全くありませんでした。

 

 

 

 

 

地元の奈良市で検診した結果、

 

 

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検診した際に、子宮頸癌検診だけでなく、

医師に「ちょっとエコーでお腹も見てみようか」と言われ

「皆さん見られるんですか?」と気になって聞くと

「ちょっと気になるなぁと思う方は見てますね」と言われ‥

とっても不安になったのを覚えています。

 

 

 

 

 

 

そして、私は上海からただ旅行に来ていただけなので、

検診していただいたお医者さんにも、

「再検査が必要なら上海で行います」と伝え、後日上海で上の結果を母親に送ってもらい、上海第一人民医院(保険会社に薦められた3級病院)の婦人科専門外来に行きました。

 

 

 

 

 

 2019年10月12日 上海第一人民病院で診察 結果 

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 日本の病院に提出するため、自分で翻訳したのがこちら

 

 

 

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上海市第一人民医院

産婦人科エコー ドップラー検査報告

 

姓名:沖原量子   性別:女   年齢:29  問診番号:0008954885

科室:産婦人科         検査機器:GE-E6     周波数:6MHZ

検査項目:腹部ドップラー(TVS)+婦人科カラーエコー(臨床診断:

 

エコー詳細:(透声条件及画像品質:【甲】)

子宮:前部サイズ46×40×52㎜。子宮形態規則的,内膜エコー不均一(均一性を欠く),内膜厚さ14㎜。頸管顕示,内膜周辺血流分布なし。

 

卵巣:両側卵巣はっきりと顕示できない(不明瞭)。左側附属器混合性内部エコーあり,サイズ約(経腹部検査)85×36×75㎜。右附属器混合性内部エコーなし,サイズ約(経腹部検査)95×65×65㎜。内部及び周辺血流分布なし。

 

骨盤腔:骨盤腔遊離エコーなし。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――超音波提示:

  • 両附属器混合性 袋状の塊(奇形種疑い) ※医師より口頭にて卵巣嚢腫(良性可能性)
  • 子宮内膜増殖伴うエコー不均一

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最初は、自分で訳しながらも専門的な言葉が多く、

ただ、「両方の卵巣部分に腫瘍があるんだ…」とモヤっとしか分からず、

「恐らく良性だけど、早急に手術しなきゃいけない。手術するところで詳しい検査(MRI検査)をするべきだから、両親のいる日本に帰った方がいい」と言われました。

 

 

 

 

その瞬間は「日本にどのくらい帰ればいいんだろう。帰ったら仕事はどうしよう?」という心配でいっぱいだったのを覚えています。

 

 

 

 

 

 

2019年 11月11日 京都大学医学部付属病院 診察(奈良検診の医師からの紹介状あり)

 

 

上海にて、仕事の都合や、日本で診てもらえそうな病院を探し、両親の知り合いの病院の医者を紹介していただけることになりました。

 

 

 

2019年11月26日 MRI検査

診察から2週間後(実際には3週間後のところをお願いして2週間に縮めてもらいました)

ようやくMRI検査の予約が取れました。

今回の帰国で手術まですべて終えられると考えていたので、上海で仕事をしている分、2週間待ちという微妙な期間でいったん上海に戻ることもできず、職場に申し訳ない気持ちでした。

今回、私自身甘く見ていたのが、診察をしてからしかMRI予約を取ることができないので、上海でMRI検査をしても、その結果をもって日本で手術予約ができるということはまずありません… 

 

 

 

 

ちなみに、私が行ったMRI検査では、しっかりと映し出すために造詣剤を腕に注射するのですが、副作用として頭痛やほてり、酸素濃度が低くなってしまうのですが、私も少しほてりと、のどのかすれがありました。

これも副作用のようです。想像してた以上にしんどかったのを覚えています。

 

 

 

 

2019年12月3日 MRI検査結果

正式に、奇形腫の卵巣嚢腫(恐らく良性、良性か悪性の確実な診断は、手術後病理検査をするまでははっきりと言えないようです。)

ただ、医者からは、典型的な奇形腫(原因不明で生まれたばかりの赤ちゃんから30代ごろまでの女性に多くみられる腫瘍)だと說明を受けました。

ただ、私の場合、右12センチ、左5センチの腫瘍ができているとのことでした。

奇形腫の卵巣腫瘍は薬で小さくなるものでもないので、基準として5センチ程度になると手術を選択するようです。

手術をしない場合、捻転といって、腫瘍がねじれを起こし、急激な腹痛に襲われ、緊急手術になる方が典型的なパターンのようです。

私の場合も正直いつ捻転してもおかしくない大きさなので、逆に言うと今まで捻転してこなかったのだから、2~3ヶ月程度で手術を見通せば良いとの說明を受けました。(悪性腫瘍の方の手術が優先されるのでどうしても良性初見の場合、2ヶ月後程度になってしまうようです。)

 

 

 

說明を受けた後、私は、ちょうど中国の春節が2020年は1月末だったので、1月末を希望しました。

 

 

 

1ヶ月半程まだ時間があるので、一度上海に戻りました。

その前に入院前検査(手術が受けられるかどうかの簡易検査)として、X線検査、肺呼吸器検査(息をどれだけ吸えるか、吐けるかの今まで行ったことのない検査でした)、心電図検査を受けました。

 

 

 

 

2020年1月21日 入院

(入院から退院までの詳細、私の場合何が大変で何が辛かったかの詳細は、同じ病気にかかった方だけに特化すると思うので、別で詳しく書こうと思っています。)

 

 

 

 

 

2020年1月23日 手術 腹腔鏡下手術+小開腹併用

腹腔鏡手術というのは、おへそからカメラを入れて(1点)、その下3点(1~1.5センチほど)、合計4点お腹に穴を通して手術するものです。

嚢腫が大きい場合は、3~4センチほど開けて小開腹手術になることが多いようです。

私は、卵巣と嚢腫の境目がはっきりしておらず、時間がかかり6時間の全身麻酔手術となりました。

 

全身麻酔自体は、一瞬で眠り、目が覚めた後も吐き気も痛みもなかったのですが、腹痛は日毎に回復するものの、術後3日目まではほとんど眠れないほど痛みが続きました。

もちろん痛み止めも定期的に飲んではいましたが、術後の痛みは人によって全く異なるようです。私は、痛みが強い方なのだと思います。

 

 

 

2020年1月27日 退院前検査 血液検査及びエコー検査

私は、少し貧血気味のようで貧血予防の薬を30日分もらって退院となりました。 

確かに、手術が終わってから術後4日目の今も動悸が少しあるのはそのせいなのだと思います。

 

 

 

2020年1月28日 退院

一週間程度自宅療養(安静にして、あまり重い荷物をもったり、走ったりできません。)

 

 

 

 

本当に今回上海から日本へ行ったり来たりしたので、家族や、上海にいるパートナーの助け(飼っている猫が上海行き前日に怪我をしてしまって、その世話をしてもらったり)、一人だったら絶対に何もできなかったと実感しました。

 

 

 

 

 

そして、まだ健康な状態とは言えませんが、こうやって無事に生きて、また上海に戻ってやりたい仕事ができるのも、待ってくれている生徒やスケジュール調整をしていただいた皆に感謝してもしきれないぐらいです。

 

 

 

 

 

また、今回たまたま中国の春節に手術ができたことや、現在中国で猛威を奮っているウィルスなどの関係で、春節休みが延期になったことも、日本から中国へ行く方が少なくなり、帰りの航空券が2倍以下に下がったことも、今までこんな大きな嚢腫をもって、捻転しなかった奇跡に私は本当に目に見えない不思議な力を感じながら、私が活かされている意味を考えさせられました。

 

 

 

 

自分の健康を過信しすぎてはいけないことも、この歳になってこの経験を通して本当に思い知りました。

今回は、日本で素晴らしい医者に手術をしていただいて、丁寧に対応していただき、安心して手術を受けられました。

 

 

 

 

加えて、去年保険会社の方に薦めていただいた日系の海外旅行保険に加入しているので、治療費も入院費もすべて払い戻しができます。(今後海外で生活するかもしれない方はぜひオススメの日系海外旅行保険がありますので、必要であればお声がけください。)

 

 

 

 

 

もちろん、今回卵巣を取ったわけではないので、再発の可能性もあるし、何年後かに腸閉塞などのリスクもあるようです。ただ、今私が受けるべくして受ける最小限のリスクで手術を終えたことと、周りのサポートに感謝して今回の記事は終えたいと思います。

 

 

 

 

 

自覚症状が全くなく、姉や妹も家系でも遺伝的なものでもなく、私だけに起こったものだったので、どんな病気なのか全く分からないものだったのですが、20代に入ってから1年に一回子宮頸癌検診だけでなく、卵巣(付属器)も定期検診を行っていて、小さいうちに発見すれば、鍼や灸などの東洋医学(漢方などで)完治する例もあるようです。

 

 

 

 

 

皆さんの周りの女性の方で全く検診を受けていないという方がいらっしゃるのであれば、一度検診をし、しっかりと健康体であることを確認してから自信をもって、自分のやりたいことを進めて欲しいと心から願い、締めくくらせていただきます。